音楽批評

わかりやすいBUDDHA BRAND歳時記:リリックの季節

BUDDHA BRANDを考える際のヒントがぎっしり!日本には四季がありますからね。 BUDDHA BRAND:1995年に日本での活動を開始したヒップホップ・グループ。1996年のメジャーデビュー曲〈人間発電所〉は日本語ラップのアンセムと...
書評

周東美材『「未熟さ」の系譜』【音楽本から学ぶ聴く技術・書く技術】

周東美材『「未熟さ」の系譜 宝塚からジャニーズまで』新潮社、2022年 要約・紹介  音楽批評にして社会批評ともいえる骨太な本の登場だ。  日本のポピュラー音楽史を語るには様々な切り口・史観があり得る。それは例えば「はっぴいえんど」中心史観...
音楽批評

石橋直樹「ベンジャミン・ゼファニアのダブ・ポエトリー」(『白旗 第2号』「ダブ・ポエトリー宣言」より)

2023年12月7日、第二次世界大戦後のイギリスを代表する作家・詩人のベンジャミン・ゼファニア(Benjamin Zephaniah, 1958~)さんがお亡くなりになりました。『白旗 第2号』に掲載された石橋直樹さんの記事「ダブ・ポエトリ...
書評

音楽批評、やって気づいた10のバカみたいなアポリア(難問):『白旗第2号』「未解決事件:1998年の高橋徹也」を例に

音楽批評の武器、配ります。  以下は『白旗 第2号』に掲載された「未解決事件:1998年の高橋徹也」の、著者本人による補足・解説記事──をきっかけに始まったナニカです。『白旗 第2号』をまだお持ちでない方でも楽しめる内容となっておりますので...
白旗

「未解決事件:1998年の高橋徹也」補足記事(『白旗 第2号』より)

以下は『白旗 第2号』に掲載された「未解決事件:1998年の高橋徹也」(以下、「未解決事件」)の、著者本人による補足・解説記事です。次も合わせてご利用ください。  補足事項を列挙していきます。 幽霊・悪魔・世紀末的なもの (1998年、「ス...
白旗

白旗創刊号について

ポップスを語る言葉は、大体いつも間違っている……ってコト!? あなたの実存を支えてきたかもしれないポップスを、懐疑的に聴き直す。音楽を取り巻く欲望から遠く離れて、「聴くこと」を語る。──この間違った信条をシェアし、真・に・ポップスを...
書評

大和田俊之『アメリカ音楽史』【音楽本から学ぶ聴く技術・書く技術】

いま人文書のマナーで音楽について書くなら必読の本、と言っても許されるだろうか。 大和田俊之『アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社選書メチエ、2011年) 要約・紹介  本書の主題は、録音以前の19世紀...
その他

ファン vs フアン

去年の大晦日は紅白を観ました。 存命中なのにAI荒井由実と共演させられてしまった松任谷由実、寸劇に参加しない佐野元春、「海に抱かれる男」どころか「男を抱く海」か何かになりつつあった加山雄三……多くの見どころがありましたね。皆さんは、印象に残...
白旗

試供版「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」(『白旗 創刊号』より)

『白旗 創刊号 2022年冬』掲載の論考「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」より、第一節「風評のピチカート・ファイヴ」を公開いたします。なお紙媒体からWeb媒体への移行に伴い、表現を一部変更しています。予めご了承ください。   風評のピチカ...